📖 あれもこれも欲しいでのですか？

　
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心理学者バリー・シュワルツは、

自らの著書『なぜ選ぶたびに 後悔するのかーーオプション過剰時代の賢い選択術』

（武田ラン ダムハウスジャパン刊）の中で、

「選択肢が多くなるとかえって 不幸になる理由」を3点挙げている。

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第1の理由は、選択肢が多すぎると考えることをやめてしまう からである。

あるスーパーマーケットで、ジャムを24種類陳列し、客に割引 クーポン券を配って自由に試食してもらった。翌日、同じスーパーマーケットで、試食のジャムを6種類に減らして同じ実験を 行った。

どちらの場合も購入できるジャムは盟種類だった。結果 はどうなったか？

なんと、売上げが前日の10倍になった。どう してだろう？客は、品数が多くなると決断できなくなり、その 結果、何も買わなくなる。実験は別の商品でも行われたが、いつ も同じ結果になった。

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第2の理由は、選択肢が多すぎると、誤った決断を下してしま うからだ。

若い人に、 人生のパートナーに求める条件として重要なことは 何かとたずねると、誰もが立派な性格を並べたてる。

賢い、礼儀 正しい、心が温かい、聞き上手、ユーモラス……。さらに肉体的 な魅力を挙げることもある。しかし、実際にパートナーを選ぶ際 に、これらの条件が考慮されているのだろうか？

かつて、平均的な大きさの村では、若い男性1人に対して候補 となる同年代の女性の数は20人ぐらいいた。その男は、女性たち を学生時代から知っているので、彼女たちがどういう人物かをそ れなりに判断できた。

ところが、現在のように、インターネット の出会い系サイトを利用する時代においては、候補となる女性が 何百万人といる。

選択肢の多さに大きなストレスを感じ、男性の 脳はそれまでたくさん挙げていた条件を1つに絞りこんでしまう ーー「肉体的な魅力」と。このことは実験でも証明されている。 このような選び方をするとどうなるか、

結末はおわかりだろう。 あなたも身に覚えがあるかもしれない。

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第3の理由は、選択肢が多すぎると、不満を感じるようになる からである。

200種類もある商品の中から完壁なものを選んだかどうか、 どのようにしたら確信がもてるのだろう？答えは、「確信など もてるはずがない」だ。選択肢が増えれば増えるほど、正しいも のを選んだかどうかに自信がもてなくなり、不満を覚えるように なる。

では、この現実に、どうやって対処したらいいだろうか？

・目 の前にある選択肢をあれこれ吟味する前に、まず、自分が望んで いることをよく考えるのだ。

・選ぶポイントを書き出し、その条件 を満たしたものを手に入れるようにする。

・それから、基本的には 完璧なものなど選ぶことはできない、と考えるようにしよう。

最高のものを追求するのは、(大量の選択肢を前にしては)

理屈に合わない完璧主義である。

「まずまずの答え」で満足しよう。

そう、人生のパートナー選びにも同じことが言える。
本当に完璧でなければならないのだろうか？

無制限に選べる時代に
むしろ完璧な人を選ぶことはできないのだ 。

「まずまずな」相手が選べれば上等ではないか。

（もちろんあなたは例外で、最高のパートナーを選んだはずですね）😀

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