📖 別荘がいいとは限らない?

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↑ 人がいるのでしょうか、それともいなくなった後でしょうか?

 

 

あなたの判断力を考える

話があります。

 

マルクスはメガネをかけている痩せた男性で、モーツァルトを好んで聴く。

 

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さて、どちらの可能性が高いか?

 

①マルクスはトラックの運転手。

 

②マルクスはフランクフルトにある大学の文学部教授。

 

たいていの人は②と予想する。

 

しかし、この予想は間違っている。

 

ドイ ツには、「フランクフルトの大学の文学部教授」よりも

「トラックの運転手」のほうが1万倍は多くいる。

 

だから、マルクスはトラックの運転手である可能性のほうがはるかに高い。

彼がモーツァルトのファンであったとしてもだ。


なぜ、このように考えてしまうのだろうか?

描写に惑わされ、冷静な 目で統計的な真実を判断できなくなってしまうのだ。

 

この落とし穴を専門用語で「基準比率の無視のワナ」と言う。

「基準比率」とは、状況全体に おける割合を意味する。

 

マルクスの例で言えば、トラックの運転手と文学部教授の割合である。

 

それを考えに入れずに(無視して)、

わかりやすい 情報をもとに直感的に判断してしまうのだ。

 

この「基準比率の無視」 は、 もっとも頻繁にかかりやすいワナの1つである。

実際に、ジャーナリスト や経済の専門家、さらに政治家は、

決まってこのワナにかかってしまう。

 

次の例を見てみょう。

 

傷害事件で少年が重体に陥った。

さて、どちらの 可能性が高いか?

 

①犯人は、ファイティングナィフを不法に輸入してい るボスニア人。

 

②犯人は、中間層の家庭のドイツ人少年。

 

今度は、あなたにも推測の仕方がわかるはずだ。

 

②のほうがはるかに可能性は高い。

 

ドイツには、ボスニア人のナイフ輸入業者よりも

中間層家庭 のドイツ人少年の数のほうが圧倒的に多いからだ。

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医学の世界では、

「基準比率の無視のワナ」が重要な役割を果たしてい る。

 

たとえば、ひどい頭痛が続く場合、

ウィルス感染、または脳腫瘍の可能性がある。

 

ウィルス感染は、

脳腫瘍よりはるかに頻繁に(より高い割合で)起こる症状だ。

 

医師はまず、腫瘍ではなくウィルスが原因ではないかと推測する。

非常に道理にかなった判断である。

 

どこの大学の医学部でも、

医学生は「基準比率の無視のワナ」にハマっ て

直感で誤った判断を下さないようにするためのトレーニングを受けている。

 

アメリカでは、

医師になろうとしている人なら誰もが聞かされる言葉がある。

 

「ワイオミングで蹄の音が聞こえ、

白黒の縞が見えたような気がしても、それでもやっぱり馬だろう」。

 

つまり、風変わりな病気と推測する前に、

まず標準的な可能性に目を向けよ、ということだ。

 

「基準比率の 無視のワナ」による

間違った判断を下さないためのトレーニングを受けら れる職業は、

残念ながら医師だけである。

 

新しい企業を見ると、

その野心的な経営目標、製品やアィデア、経営者 の人となりに

感心させられることもある。

 

そして、そういう企業を目にすると、決まってこんな考えが頭をよぎる。

 

「次のグーグル社になるかもしれないぞ!」。

 

けれども、

起業したばかりの企業が成功する割合に目を向けてみれば、

冷静にならざるを得ない。

 

新しい会社をつくり、その会社が 5年後まで生き延びる可能性はおよそ20%。

 

その後、国際的な巨大企業へと成長する可能性はどれくらいあるだろう?

 

可能性はほとんどない。

 

著名な投資家ウォーレン・バフェットは、

バイオテクノロジー企業に投資しない理由をこう説明した。

 

「バイオテクノロジー企業の中で、

何億ドルもの売上げをあげる会社はいくつあるだろうか?

 

ほとんどない……。

 

もっとも可能性 の高いシナリオは、まったく発展しないこと。

よくてもせいぜい中規模程度の企業にしか成長しない」。

 

これは「基準比率のワナ」をもとにした考え方である。

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🍷

レストランでワインを試飲し、

そのワインがどこの国で生産されたか?

言い当てなければならないとする。

 

ボトルのラベルははがされている。

 

あなたがわたしのようにワイン通でなければ、

そのレストランでふだん提供されているワインの種類をもとに

推測するしかない。

 

あなたは以前、このレストランで食事をしたことがあり、

ワインリストの4分の3は フランス産だったことを思い出した。

 

そこであなたは、

チリ産やカリフォ ルニア産ワインの独特の味がすると思ったとしても、

賢明にフランス産と推測することだ。

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ときおり、

わたしは経営学部の学生たちを前に講演することがある。

 

若者たちに将来の目標をたずねると、

たいていの学生は国際的な企業で働き、

遠くない将来に役員になることと答える。

 

わたしの学生時代もみんな そんなふうに答えていたし、

わたし自身もそうだった。

 

しかし、わたしは 違うことに生きがいを見出し、別の道を選んだ。

 

いまや、わたしは、

学生 に「基準比率の無視のワナ」を矯正する集中講義を行うことが、

自らの使命だと考えている。

 

「この大学を卒業し、

コンツェルンの役員になれる確率は1%未満です。

みなさんがいくら賢かろうが勤勉だろうが、

もっとも可能性のあるシナリオは

中間管理職で終わるということです」。

!!!

こう言ったとたん、学生たちは驚いて目を丸くする。😲

 

わたしは、

将来訪れるミッドライフ・クライシス (中年の危機)

ショックが軽くなるよう、役立つアドバイスをしているのだと思っている.............。

 

ミッドライフクライシス:40代から50代前半ごろ、

これから人生の下り坂に入るにあたり、

自分の人生はこんなものなのかな?と悩み思うこと。

中年の危機ともいわれ約80%の人が経験すると言われる。

 

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コロナウイルス感染と風邪、肺炎の見分け方が難しいですね。

特に無症状の場合です。

 

今は感染を判断基準にして初期検査をしてほしいです。

「....様子を見ましょう。」では遅すぎると思います。🤨

 

新鮮な空気を吸い、強い心で乗り越えましょう。😐

 

 

youtu.be

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