🌎 444. トピックス・マインド 21.1.16

宝くじと幸福感
ある日、あなたの家の電話が鳴った。
そして、ロト6で10億円が当たった、と伝えられた。
 

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さて、どんな気分になるだろうか? その気分 はどれくらい長く保たれるだろうか?

 
 別のケースを考えてみる。電話が鳴り、あなたの親友が亡くなったと伝えられた。
 

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どんな気分になるだろうか?
 そして、その気分はどれ くらい長く続くだろうか? これまで、政治でも経済でも社会についても、わたしたちは「予測をするのがいかに苦手か」ということを説明してきた。専門家の 予測でも、適当に数字を選んで予測した場合と、正解率はそれほど変わらない。
 
それでは、
自分の感情は正しく予測できるのだろうか? ロト6で10億円が当たったら、ずっと幸せを感じていられるのだろうか?
 ハーバード大学の心理学者、ダン·ギルバートは、宝くじの当選者を調査した結果、
 
当選したときの幸福感は
「平均して3か月で消えてしまう」ことをつきとめた。
 
大金が銀行口座に振り込まれてから3か月後には、あなたはそれ以前に感じていたのと同程度の幸せ、ある いは不幸せを感じるようになるのである。
 
 
 銀行の役員になった友人は、収入が急激にアップしたのをきっかけに、チューリッヒの街中を離れ、郊外に家を建てることにした。
 

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彼の夢 をかなえた豪邸には、9つの寝室とプールがあり、窓からの眺めはうらやましいほど美しく、湖と山が一望できた。
 

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その家に引っ越すとはじめの1週間こそ、彼は幸せいっぱいで顔を輝かせていた。
 
だが少しすると、うきうきした表情は見られなくなり、半年後にはこれまでになく不幸せそうになっていた。
 
 何が起こったのだろうか? 
 
豪邸を建てることで得られた幸福感は3か月後にははかなく消えてしまい、豪邸は特別なものではなくなってしまったのだ。
 
「仕事から帰り、玄関のドアを開けても、これが自分の夢をかなえた家だとは思えないんだ。
 
学生のときに住んでいたワンルームに入ったときと、気分はまったく変わらないよ」
 
 加えて、友人は仕事場までおよそ50分かかるクルマ通動に苦しんでいた。
 

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ある調査によれば、通勤の手段として自家用車を利用する場合が もっとも不満が大きく、時間が経っても慣れることはほとんどないという。
 

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通勤そのものが苦手だと感じている人は、毎日そのことで苦しむ羽目になる。
 
いずれにしても、友人の満足感を満たそうとした豪邸は、結果的にマイナスに作用した。
 別のケースでも、同じようなことが言える。
 
仕事で成功した人は、目標を達成してから
 
およそ3か月後には、
成功前と同じ程度の幸せ、あるいは不幸を感じるようになる。
 

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常にポルシェの最新モデルに乗っていな いと気がすまな いという人も同じだ。
 
心理学ではこの落とし穴を 
「満足の踏み車のワナ」と言う。 
 

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ハツカネズミは、踏み車を踏み続け、くるくる回り続けても、結局はどこにもたどりつけない。
その状態を人間の欲望になぞらえている。
 
 出世し、より多く、より美しいものを手に入れる。それなのに満足できない状態のことだ。 
不幸な出来事が起こった場合、たとえば、下半身が麻脚して歩けなくなったり、友人を失ったりした場合はどうだろうか? 
 
こういう場合 には、わたしたちは、将来ずっと抱き続けるであろう負の感情やその強さを大きく見積もりすぎて、ひどく落ちこんでしまう。
 
苦しみを味 わってしまったら、二度と幸せの気配すら感じることはないだろうと心の底から思い込む、だがやはり、平均で3か月もすれば再び笑顔に戻れるという。 
 
新車や新しい仕事や新たな交際が、わたしたちをどれくらい幸せにしてくれるか、幸せな気分がどれくらい続くのか、あらかじめわかれば、そんなにありがたいことはない。
 
その期間がわかれば、わたしたちはあらゆることを明確に決断でき、いつまでも闇の中で手探りしてい なくてもよくなるからだ。
 
満足していられる期間、不幸に苦しまなければならない期間について、おおよその見当をつけることができる。 
 
調査例は少ないものの、
 
科学的にも実証されている「幸せを長く感じ続けるためのヒント」を挙げておこう。
 
・長いこと試してみても慣れることのできないネガティブな現象、たとえば通勤、騒音、慢性的なストレスといったものを避ける。 
 
・車、家、ボーナス、宝くじの賞金、金メダルといった物質的なものによる喜びの効果は短期間しか期待できないことを知っておく。
 
・ ポジティブな効果を長続きさせるためには、できるだけ多くの自由な時間を手に入れ、自分の意思で行動しよう。
 
・たとえ収入が減ることに なったとしても、もっとも情熱を感じられることに時間を  割き、友情をはぐくもう。  
 ^_^
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宝くじは怪しいかもしれない?という数字を知っておくのも良いと思います。
 
宝くじ利権を貪っているのは
総務省・みずほ銀行ではないかという?です。
 

宝くじは現在、年間約8000億〜1兆円の売り上げがあります。

その内約46%が当選金に充てられ、
約40%が発売元である 都道府県と政令指定都市の収益金になります。
 
そして残りの約14%が販売経費という内訳になっています。
 
宣伝広告費用、タレント等へのギャラは、この14%の中から支払われます。
 
実はこの仕組みが、真っ暗な闇に包まれているとの批判があります。 
 
当選に回されるのは46%ですから 、胴元(主催団体)が40%を持っていきます。
このテラ銭が海外の宝くじに比べても格段に高いのです。
 
国内で比較すれば
競馬の場合、75%が馬券購入者に還元され
残り25%のうち、10%が国庫納付金という形で国の予算となり、
残りの15%が中央競馬会の収入となっています。
 
いかに宝くじに群がる『利権屋集団』のうま味の大きさがあるかが分かります。
 
馬を育ててレースに出すまでの牧場、育成、調教、騎手、競馬場、インフラなどのコストは宝くじ制度にはありません。
 
何しろ国の後援ですから恐いものなしです。
総務省も自治体も、受託しているみずほ銀行も 『46:40:14』というスタンダードを維持しているでしょう。
 
なので一等二等なら高額でも、下位の賞金額は低いですね。
 
....1兆円売上して10人に一億円当選させても10億円です。
残りは低額の賞金を多く出して、大衆の欲を次回につなげさせます。
 
 
だから宝くじのテレビCMが堂々と公共電波で流れ、
大衆を煽って売上分母を大きくしてますね。
 
勿論、売上は福祉他にも充てているでしょうが
金額公表がありますか?
 
......国民の射幸心を煽る。考えれば怪しいと思いませんか?
まだ競馬の方が良心的に思えます。😎
 

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