📚 トランプ氏みたいに自信を持つことが欠点になるって本当ですか?2番じゃダメなんですか? 9.5

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学校でも仕事でも「自信を持て!」とよく言われます。

でも、どれくらいなのかな「自信の重さ」というのは?

数値ではわかりにくい「自信」についての面白い調査がありました。😎

 

何百人もの人に質問をした。

 

ある人たちには「ミシシッピ川の長さ」や「エ アバス社の飛行機の燃料消費量」について、

ある人た ちには「アフリカのプルンジ共和国の人口」について たずねたのだ。

 

質間を受けた人々は、自由に幅をもた せて数字を挙げることができる。

質問は不正解率が2%以内に納まるような数字を 挙げたはずだった。

 

ところが、驚くべき結果が出た。

 

本来なら質問を受 けた人のうちの2%が不正解になるはずなのに、実際 は40%もの人が、間違った数字を挙げたのだ。

この現象を発見した2人の研究者、マーク・アルパートとハ ワード・ライファは、これを「自信過剰のワナ」と呼んだ。

 

「自信過剰のワナ」は、専門家が予測する場合にも見 られる。

 

ある年の株式相場の見通しや、企業の3か年 計画における期待される売上げ予測にも、まったく同 じようなことが起こるのだ。

 

わたしたちは、一定の法則にしたがって自分の知識と能力を過大評価する。

強く過信してしまう。

 

つまり、「自信過剰のワナ」とは、ひとつひとつの予測が 当たるかどうかではなく、

わたしたちが「本当にわ かっていること」と「わかっていると思い込んでいる こと」の間に生まれる誤差を意味する。

 

実際よりも、 自分は十分に情報をもっていると思い込んだり、自分 にはできると過信したりしてしまう傾向のことであ る。

 

驚くことに、専門家と呼ばれる人たちのほうがそう でない人たちよりも「自信過剰のワナ」に陥りやすい という。

 

5年後の原油価格の見通しについて、経済学 の教授であっても一般人とまったく同じように間違える。教授は、自分自身を過信して予測してしまうからだ。

 

これに関連してもう1つ。

結婚したがっている人と 実業家には、似ている点がある。

両者とも、「自分は 統計には当てはまらない」「失敗しない」と思いがち なところだ。

ただし、そもそも「自信過剰のワナ」が存在しなければ、世の中の経済的な動きも今ほどは活発でなかったかもしれない。

たとえば、レストランの経営者なら 誰もが自分の店を一流にしたいと夢見るだろう。

だが 現実は、たいていの店が3年後にはつぶれてしまう。

ほとんどのレストランは開店しても利益が出せないか らだ。

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大きなプロジェクトを組むときに、予定よりも早く、

しかも当初の予測より低いコストでそのプロジェクトが実現することは、

まずないと言っていいだろう。

 

ところが、逆のケースは無限に存在する。

 

有名な例としては、

エアバスA400M軍用輸送機の製造、

シドニーのオペラハウスの建設、

スイスのゴッタルド の3か所のトンネル建設

などを挙げることができる。

 

どれもこれも、完成が大幅に遅れ、莫大な超過費用が発生した。

 

なぜ、大規模プロジェクトは予定通りに進行しないのか?

そこには同時に、2つの落とし穴が待ちかま えているからだ。

 

1つは、典型的な「自信過剰のワ ナ」

 

もう1つは、外部からの刺激による「コストの 過小評価のワナ」である。

 

つまり、そのプロジェクト から利益を得る業者などがゴストを過小評価することで、

プロジェクト実行の後押しをしてしまうのだ。

もっとも安い見積もりで相手をその気にさせるというわけだ。

 

たとえぱ、経営コンサルタントはコンサルティング 料を安く見積もり、

契約を成立させようとする。

建設 業者や資材納入業者も同じように、低い数字を提示す ることで、

顧客の気持ちを動かそうとする。

 

政治家も 同じだ。

選挙で少しでも票を獲得するために楽観的な予測をする。

 

これについては、大きな差があるが

「自信過剰のワナ」と「報酬 という刺激のワナ」がある。

 

「自信過 剰のワナ」は外からの働きかけで作用するものではな く、いわぱ本能のように、人間に生まれつき備わった 性質である。

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最後に、

3つのことに留意してほしい。

 

①「自信過 剰のワナ」の逆、「自分に対する過小評価のワナ」は 存在しない。

 

➁「自信過剰のワナ」は女性よりも男性に多く見られる。

女性は男性ほど自分を過信しないからだ。

 

③楽天的な人だけが「自信過剰のワナ」に悩んでいるわけではない。

悲観論者も過信する。ただし、 いくらか程度は低い。

 

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結論

・あらゆる予測に対し、疑いの目を向けるように心がけよう。

・専門家と呼ばれる人から発信された 情報には特に注意しよう。

・どんな計画についても、常に悲観的なシナリオを考えるようにしよう。

 

「そうすれば、現実的に判断できるチャンスを手に入れられるだろう。」.......

 

というお話でした。参考になりましたか?🤯


 

📖 ↓

なぜ、間違えたのか?

 

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