463.デジタル思考 アナログ思考

数学ですが思い出したのは

自然数の2乗の和の公式です。↓

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 *1から始まりnは最後の数です。

 

同じ数字を掛け合わせると乗数といいますね。

この公式の証明をしなさいと言われると困ります。😶

 

しかしこの乗数公式を数字だけではなく図形で表すと

小学生でも理解できるのです。

 

例えばここに

縦横5cmの正方形があります。

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1㎝の目盛をつけると

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さてこの中には何種類の正方形があるでしょうか?

 

答えは

5種類ですね。

辺が1㎝角、2㎝角、3㎝角、4㎝角、5㎝角の正方形です。

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そして面積は1㎝²、4㎝²、9㎝²、16㎝²、25㎝²です。

 

この計算は

1×1=1㎝²、2×2=2㎝²、3×3=3㎝²、4×4=4㎝²、5×5=25㎝² です。

 

乗数で表すと

1² 2² 3² 4² 5²となります。

これは最小1cm角の正方形が

5種類の正方形に内在する個数でもあります。

 

この乗数全部を足すと55になります。

1²+2²+3²+4²+5²=55

上の公式と同じになりますね。

 

つまり

正方形の面積が乗数(ここでは2乗)ということになります。

 

小学生には理論を覚えさせるのではなく

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図形を用いて

数学的イメージをもたせた授業のニュースがありました。

 

 正方形を区別してさらにその中の正方形の数を調べる。最後にその合計を出す。

 

乗数の公式は不要です。

グループでワイワイ言いながら

考える楽しさを味わえる授業だった様子でした。

アナログ思考が感性に訴えたのでしょうか。😎

 


さて大人のビジネス世界でこの乗数が役に立つのでしょうか?

 

一例として

「平均増加率を把握する」です。

 

たとえば、会社の売上高が

R1~R2年の2年間で2倍に増えた(増加率100%)としましょう。

 

この増加率が続くと仮定した場合、

1年後(R3年)の売上高は前年比何%増になるでしょう。

 

「2年間で2倍に増えた(増加率100%)ということは、1年間ではその半分だから、平均増加率は50%か……」と考える私。

 

しかし、これは間違いです。

 

仮にR1年の売上高を100とすると、R2年は「100×1.5=150(前年増加率50%)」、

R3年は「150×1.5=225(前年増加率50%)」となり、2倍以上になってしまいます。

 

正しくは、R1年の売上高を100とし、この2年間の前年比の平均をXとすれば、

R2年の数字(200)は次のように考えられるはずです。

「100×X×X=200」

つまり「X×X=2」です。

X²=2 ∴ X=√2 です。

 

算入してみると 100×√2×√2=200  

        √2=1.41421356237 です。

ゆえに

2年間を年率1.41.....で増加したということになります。

 

未来の何年後に何倍になっているかが大雑把につかめます。

*偶数倍の場合であり、奇数倍は省略します。

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話は変わりますが

先日スティーブジョブズの半生を映画で見ました。

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...ストーリーは省きます。

面白いかというと?です。

しかし彼の発想と個性はおおよそ描けていたのでしょう。

日本の禅の影響なども挿入されていれば良かったですが。

 

iphoneは結局0と1の集合体ですが

タッチパネルを触れることで反応をします。

 

ジョブズは究極、iphone を体の一部、

皮膚感覚までにしたいという目標があったのではないでしょうか?

 

どんなに優れた技術者でも自分のコンセプトを理解しなければすぐに首にしました。

当然味方が少なくなっていきます。

 

iphoneに込めた思いの次元が高く 他人には理解出来なかったのでしょう。

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デジタルは0と1の間の数値はなく雑音もカットします。

 

一方アナログは差を許します。

雑音は0.3 0.6 0.9かもしれません。

1か0ではないのです。

 

音の微妙を感じるのは、

アナログ的であり感覚や感情だといえるかもしれません。

 

世界は数字やデジタル思考を共通にしても平和にはならないと思います。

....アフガンでデジタル思考を説いて平和になるでしょうか?😐

 

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