📚 怖い映画「リング」と同じ状況、あなたは無事に逃げられるのだろうか? 9.14

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何十年も前、

ヒッピー文化の全盛期にはよく、駅や空港でピン クの布をまとって歩き回る新興宗教団体「ハレー・クリシュナ協会」の信者を見かけた。

 

彼らは、足早に通りすぎる通行人のひとりひとりに🌹小さな花をプレゼントする。だが、ほとんどしゃべら ほほえず、微笑んであいさつをするだけだ。

 

ビジネスマンにとっては、花をもらっても困るだけなのだが、 ほとんどの人は差しだされた花を受け取ってしまう。

 

なぜか?

 

失礼な態度をとりたくないからだ。

 

プレゼントを断った人にだけ、信者たちは「受け取ってください、これはわたしたちからの プレゼントです」とやさしく促す。

 

そして、たいていの人は、花 をプレゼントされるとそのまま黙って立ち去れなくなってしまう。そこで信者は寄付をせがむ。多くの場合は成功する。

 

この方法であまりにも多くの利益をあげていたことから、この団体を立ち入り禁止にしていた空港も多かった。

 

『影響力の武器』

の著者である心理学者の口バー ト・チャルディーニは、何かをもらったときに働く感情「お返し の法則」について綿密な調査を行い、ほとんどの人は負い目を感じることに耐えられない、という事実をつきとめた。

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数年前のことだ。

 

わたしは妻とともに、知り合いのある夫婦か らタ食に招待された。この夫婦のことはかなり前から知っている。

 

正直に言うと、彼らは親切なのだが、ぜひとも会いたいと思える人たちではなかった。それでも上手な言い訳も思い浮かばず、招待を受けることにした。

 

結果は

予想通りだった。

 

彼らの自宅で催された夜会は退屈だっ た。それなのに、次はわたしたちが彼らを招待しなければならな いという義務感だけは残った。

 

結局、「お返しの法則」が働いたために、二度も気の乗らない食事会をする羽目になってしまった。

 

ところが、相手はそうは感じていなかったらしく、数週問後には再び招待を受けてしまったのだ。

 

このような悪循環からぬけ 出したいと思っていながら、「お返しの法則」が働いてしまうために、さほど会いたくない人と何年問も定期的に会ってしまうと いうのはよくあることだ。

 

話を戻そう。

 

結局のところ、多くの非政府組織(NGO)がクリシュナ協会のやり口を真似た。「まず何かをプレゼントし、次 に要求する」という方法の募金活動である。

 

先週、ある自然保護団体から封書が届いた。開けると、中にさ まざまな田園風景の写真が印刷された絵葉書がいっぱい入ってい た。

 

送り状には「絵葉書はあなたへのプレゼントです。寄付をするしないにかかわらず、絵葉書を受け取ってください」と書かれていた。

 

葉書をごみ箱に放りこむには多少の努力と冷徹さがいる。まるで賄賂のような、こうしたやんわりとした恐喝は、一般社会のいたるところでお目にかかる。

 

たとえば、メー力ーは、発注してくれそうな取引先をサッ力ー のチャンピオンズリーグの試合に招待する。

 

ちょうど1か月後 が、その会社の発注時期にあたるからだ。すると招待を受けた側 は、「借りは返しておきたい」という思いが強くなり、そのメー 力ーから仕入れをする。

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「お返しの法則」は古くから存在している。

 

言い換えればこれは、「きみのピンチを救ってあげるのだから、きみもぼくを助けてほしい」という意味である。

 

食糧確保が不安定なすべての動物 に見られる現象でもある。

 

たとえば、あなたは狩猟と採集で食糧を確保しているとする。

 

ある日、幸運なことにシカを仕留めた。

1日で食べられる量より もはるかに多い。冷蔵庫など存在していない時代の話だ。あなた はシカの肉を自分のグループの仲間と分け合うことにした。

 

そうすることで、運悪く自分が獲物を獲れなかったときには、ほかの人から分け前をもらえるチャンスが与えられるからだ。

 

つまり、 他人の胃袋があなたにとっての冷蔵庫ということだ。

これは、巧 みな生き残り作戦である。

 

「お返しの法則」とは、いわばリスクマネジメントでもある。

 

こ の法則がなければ、人類ーそれに無数の動物の種ーはとっくに絶滅していたであろう。

 

だが、「お返しの法則」には恐ろしい面もある。

 

それは、「報復」という形の行動だ。

 

復讐のあとにさらに復讐が続く。

 

それが 高じると戦争へと発展する。

 

♰イエス・キリスト

の教えのように、

攻撃してきた相手に反対側の頬を自ら差しだすことで

悪循環を止めようとするのは、簡単ではない。

 

「お返しの法則」は、

1億年以上も前から、生き残るためのプログラムとして、

わたしたちの 中に組みこまれているからだ。

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最近、

👩ある女性がわたしにこんなことを話してくれた。

 

彼女はバーへ行っても決して🍸お酒をおごってもらわないという。

 

👩「ごちそうされたら、

その男性と付き合わなければならないと無意識に思うからよ」。

 

とても聡明な考え方だ。

 

スーパーマーケットやデパート で、ワインやチーズ、ハムやオリーブの試食を勧められても断っ たほうがいいという理由が、これでおわかりだろう。😶

.....お付き合いの参考になりましたか。😎
 

 

📖 ↓

なぜ、間違えたのか?

 

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