📚 定価で買ったのになぜか得した気分? それなりの👩ひとが美人に見えてしまう方法とは? 10.8

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社会心理学者

ロバート・チャルディーニは、著書 『影響カの武器』 の中で、

1930年代のアメリカで洋服店を営む「シドとハリー」という兄弟の話を紹介

している。

📗 →影響力の武器

  

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 シドは販売、ハリーは仕立てを担当していた。 

 

シド は、鏡の前に立っている客が試着したスーツを気に 入ったと気づくと、少しばかり耳が遠いふりをした。

 

客が値段をたずねると、シドはハリーに向かって大声 でこう聞いた。

 

「ハリー、このスーツはいくらだっけ?」

 

すると、仕立てをしていたハリーは顔を上げて大声で答える。

 

「その上等なウールのスーツは44ド ルだよ」

 

これは当時としては非常に高い値段だ。

 

するとシドは、聞き取れなかったふりをする。

 

「いくらだって?」

 

ハリーはくり返す。

 

「44ドルだよ!」

 

そこでシドは客に振り返ってこう言う。

 

「22 ドルだそうです」

 

すると、客は素早く22ドルを支払い、

気の毒なシドが誤りに気がつく前に、そそくさと品物を持って店をあとにする。

 

こうしてシドとハ リーの兄弟は、

もともと22ドルのスーツを定価で売ることに成功したのだった。😎

 

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次の実験は、

あなたも学校時代に行ったことがあるかもしれない。

 

バケツを2つ用意し、片方のバケツに はぬるま湯を、もう片方のバケツには冷水を入れる。

 

右手を1分間冷水に浸す。

 

そのあとで両手を同時にぬるま湯につける。

 

さて、どんな感じがするだろうか?

 

左手は温かいと感じ、右手は熱いと感じるはずだ。

 

シドとハリーの話とぬるま湯の実験は、ともに「コ ントラストのワナ」の影響を受けている。

 

あるものを見たときに、その横にそれより醜いもの、安いもの、 小さいものといったように、

 

比較するものがあると、 比較するものがないときよりも、さらに美しく、高 く、大きく感じてしまう。

 

そのため純粋な価値を判断 するのが難しくなる。

 

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「コントラストのワナ」は、さまざまな場面に登場する落とし穴である。

*コントラスト(contrast)とは、対照・対比のこと。

 

 

新車

🚗 新車を買うときに、レザーシート を買うかどうか迷ったとしよう。

 

車の本体が600万円するのに比べれば、30万円の追加料金なんてたいした金額ではないと思え、つい買ってしまう。

 

設備をオプションで取りつける業者は、この落とし穴をうまく 利用して商売をしている。

 

 

不合理な行動

「コントラストのワナ」はこんなところにもある。

 

実験によると、食料品を1000円節約するためなら10分間歩くのをいとわない人が多い。

 

ところが、目の前にある9万9900円のスーツと同じものを別の店で 1000円安く売っていたとしても、それを買うのに 10分間歩こうとはしないという。

 

10分間は10分間だし、1000円は1000円なのに、理屈に合わない不合理な行動である。

 

ディスカウントストアでも、「コントラストのワ ナ」は欠かせない。

 

ー万円から7000円に値引きさ れた商品は、常に7000円で売られている商品より も買うと得をするように感じられる。

 

もともとの値段 がいくらであったかは、おそらく問題ではない。

 

 

たとえば、最近こんなことがあった。ある投資家が わたしに言った。

 

「この株は安いですよ。最高値のときよりも50%も下がっていますから」

 

そう言われる と、たいていの人は今が買い時だと思ってしまうだろう。

 

しかし、わたしは首を横に振った。なぜなら、株式相場には 「安い」も「高い」もないからだ。

 

株を買うときに重要なのは、どこの企業の株か、買った時点から上がるかどうか、ということだ。

 

鳥が銃声に反応するように、わたしたちはコントラストについ反応してしまう。

対比するものを見せられただけで、舞いあがり、ジタバタする。

 

けれども、大きな差にはすぐに反応するが、

 

小さな差や緩やかな変化にはなかなか気づかない。

 

 

マジシャン

彼が、あなたがはめている腕時計をそっと盗む場面を想像してみよう。

 

マジシャンは、あなたの 身体のほかの部分に強く触れる。

 

すると、同時に手首 に軽く触れてもまったく気づかないだろう。

 

 

幣価値

これとまったく同じように、わたしたちは、インフ レによって自分の貯金の価値が少しずつ低くなってい ても、気づかない。

 

急激な変化でないために、貨幣価値が絶えず下がり続けていても、そのことには気づか ないのだ。

 

 

増税

ところが、同じ金額でも、情け容赦ない税金のような形で一気に奪われれば、きっと憤慨するだろ。

 

>>税金は長年かけて庶民に対し徐々に増税する。

そして目減りに気づかせない。<<

 

 

結婚相手

「コントラストのワナ」が人生を台なしにしてしまうこともある。

 

とても魅力的な女性が、あまりにも平凡な男性と結婚するといったことも起きる。

 

どうしてだろうか?

 

その女性はひどい親に育てられたせいで、平凡な男が実際よりもよく見えてしまうのかもしれない。(笑)

 


最後にもう1つ、重要な例を挙げよう。

スーパーモデルを起用したコマーシャルばかり見ていると、美しい女性を見ても十人並みの容姿に思えてしまう。

 

👩 あなたが女性で、男性との出会いを求めているのなら、

グラビアモデルの友人とは決して出かけないことだ。

 

男性は、あなたのことを実際よりも魅カがないと評価するだろう。

 

だから、1人で出かけよう。

 

さらに効果的な方法は、

 

パーティーには自分よりも容姿の悪い友人と出かけることです。(^^)/

 

でも👩は心が1番大事です。顔に化粧するより内面を磨きましょうね。😊
 

 

 

📖 ↓

なぜ、間違えたのか?

 

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