📚 この印籠が目に入らんか! でもホンモノの黄門様? 10.11

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 .....祈れば通じますか?

証明

 🚬 「彼は、毎日タバコを3箱も吸っていたのに100歳を超えた。

だから、タバコを吸ってもそれほど害はないだろう」とか、

 

👮「ハンブルクは安全な街だ。高級住宅地のブランケネーゼに住んでいる人を知っているけれど、彼女はドアの鍵をかけたことがないらしい。旅行に出るときもね。それなのに、泥棒に入られたことがないんだ」

 

このような発言は何かを証明しようと しているかのように聞こえるが、

 

実際には何も証明していない。

 

このように話人は、「イメージのワナ」 にハマり、経験やイメージしやすい出来事だけで判断を下している。

 

ドイツ語

ドイツ語には「Rで始まる」単語と「Rで終わる」 単語ではどちらがたくさんあるか?

 答えは「Rで終わる」単語は「Rで始まる」単語の2倍以上ある。

 

しかし、この質間をされた入のほとんどが答えを間違える。

どうしてだろう?それは、Rで始まる単語のほ うがすぐに思いつくからだ。

 

わたしたちは、自分が思いつく単純な実例を手がかりにイメージをつくり上げている。

ばかげたことだ。

 

なぜなら、想像しやすいというだけの理由で、現実の世界では頻繁には起こらないことを思い浮かべ、それ が現実であると信じているからだ。

 

近道

「イメージのワナ」は、じっくり考えずに、

想像しやすいことをもと に手っ取り早く判断することから、

「思考のショートカット」とも呼ばれている。

 

「イメージのワナ」のせいで、

わたしたちは、危険に関する誤ったイメージを抱きながら暮らしている。

 

危険

たとえば、航空機の墜落事故、自動車事故、または殺人犯に命を奪われるといったセンセーショナルな危険については、いつも過剰に敏感になり、必要以上に危険を感じる。

 

ところが、糖尿病や胃がんといったあまりセンセーショナルではない原因に対しては危機感がない。

 

💣テロが起こる可能性は、わたしたちが思っているよりもずっと低い。

 

それよりもうつ病になる可能性のほうがはるかに高いのである。

 

劇的で派手なことであれば、そのことが起こる確率を必要以上に高く見積もってしまい、症状がすぐに現れず、

 

目に見えにくいことだと過小評価するのである。

 

わたしたちの脳は、目立つことについては、記憶の引き出しからさっと取りすことができる。量ではなく印象に反応するからだ。

 

医師

は、特に「イメージのワナ」にハマりやすい職業である。

というのも、医師には、通常、さまざまな 症状に用いるお気に入りの治療法というものがある。

もっと適切な治療法がある場合でも、別の方法は頭に浮かばない。だから、いつも自分が用いる方法で診察する。

 

経営コンサルタント

も似たようなものだ。これ までに経験したことがない事態に直面したときでも、 両手を合わせてため息をつき「なんとアドバイスをしてよいのやら、まったく見当がつきません」などとは 決して言わない。

どんなケースでも、おなじみの方法を用いるのだ。

その方法が適切であろうとなかろうと。

 

わたしたちの脳は、頻繁にくり返されていることであれば、

それを簡単に呼び出せるようになる。

それが必ずしも真実である必要はない。

 

ナチス

その証拠に、ナチス は「ユダヤ人問題」という言葉を何度くり返したことだろう。

その結果、ドイツの民衆は、そこに重大な間題があると信じてしまった。

 

🛸UFO

UFO、オーラ、カルマ といったような言葉を何度も耳にしているだけで、そ の存在を信じたり、感じたりするようになるのも同じだ。

 

役員会議

取締役会の椅子にも「イメージのワナ」の寄生虫が住みついている。

取締役会は四半期ごとの決算についてのみ議論し、あらかじめ決められていないことは議論しない。

ライバル会社の巧みなかけ引きや、社員のモチベーションが急に低くなった原因、あるいは予想外の消費者行動の変化といったテーマは、決算の数字を論じるよりも重要である。

だが、そういったことは議論しない。

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 データ

くり返し述べてきたように、

わたしたちは簡単に調達できるデータと対策に飛びつく傾向がある。

 

そして、それだけに基づいて決定を下す。しかも 多くの場合、その決定がとんでもない結果をもたらす。

 

計算方式

たとえば、すでに10年ほど前から、一部の金融派生商品の価格計算をするときには、

ブラック・ショール ズ方程式は役に立たないことが知られている。

 

しかし、ほかによい計算方法がないことから、誤っていても計算式がないよりはまし、というだけの理由で、いまだにこの方程式を使って計算している。

 

こうして 「イメージのワナ」にハマり、手っ取り早い方法を用 いることによって、

結果的に銀行に何千億円という損害をもたらすのである。

 

 

旅行者 

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見知らぬ街に来たが、その街の地図を持っていない。

鞄の中には別の街の地図がある。

「よし、この地図を使おう、違う地図でもないよりはましだ」と言っているようなものである。

 

 

フランクシナトラ

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フランク・シナトラもこんな歌を歌っていた。

「おお、わたしの心が激しく震える/きみがここにいるからだ/わたしが愛する人のそばにいないときには/そばにいる人を愛するよ」(^^♪

 

ーーこれこそ完壁な「イメージのワナ」である。

 

防止策

このワナにハマらないための防止策は、

 

自分とは考えが違う人、自分とはまったく異なる経験をしている人と協カし合うことだ。

 

自分だけでは、この落とし穴に打ち勝つのはなかなか難しい。

 

豊富な経験者は学者に勝ります。実体験の証明・意見として価値がありますね。🧐

 

 

MyWay

 

 

 

📖 ↓

なぜ、間違えたのか?

 

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