藤原直哉先生の新ディスカバージャパン・観光立国10ヵ年計画

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下の本文を読んで

観光という概念を変えてください。  

 

 👇

新ディスカバージャパン・観光立国10ヵ年計画

 

さらに次が本格的な地域おこしです。

 

既に述べているようにこれからの日本の発展は地域が主役になっていきます。

 

ところが地域の多くは既に過疎や不況で疲弊し、自律的に立ち直る力が失われているところが少なくありません。

 

そもそも観光というのは英語では景色を見る(sightseeing)と表現され、

あたかも名所・旧跡・娯楽施設などの客寄せ物件に、人を呼び込んでお金を落とさせることであるかのように言われますが、実際には全く違います。

 

永遠の観光地といわれるような、常に観光客が訪れて止まない場所というのは、そこに住んでいる人がその土地の衣、食、住を満喫していて、住んでいる人たちから出てくる優雅さ、その優雅さが放つ明るい光、それが観光資源そのものになっているのです。

 

ですから観光というのは必ずしも観光地を見に行くだけではなくて、たとえば企業視察などでも、観光旅行というものが成り立ちます。

 

非常に元気が良くて前向きに仕事に取り組んでいる企業を訪問すると、そこに働いている人から光のような明るさと元気を感じます。

 

視察した具体的な内容は忘れてしまっても、そのときに感じた明るさと元気は、帰ってからの仕事に大きな張り合いを与えるものです。

 

ですから企業視察も観光地は見ませんが光を観るという意味で、立派な観光旅行なのです。

 

というわけで観光立国というのは具体的にはどういうことかというと、

 

初めから観光客がたくさん来るように設備を作るのではなくて、

その土地に住む人がその土地の衣、食、住を満喫して住み続けられるように、その土地に最も適した生業、産業を確立させることを指すのです。

 

適地適作、地産地消、天産自給の推進であり、新たな産業、企業誘致であり、地域の人材開発であり、あるいは文字どおり、観光地を美しく整備し、景観を復元し、

特に20世紀の近代化の過程で失われた日本の良さを地域単位で復元していくという意味なのです。

 

それを国が10年間ほど資金や人材、ノウハウに関して各地域の要望に沿って全面的に支援していこうということです。

 

こうやって何らかの方法でその地域の衣食住が確立すれば、

 

当然、他の地域から人がそれを見に来るでしょうし、何しろ観光産業というのは雇用の吸収力が非常に大きいですから、地域の雇用拡大にも大きな貢献をします。

 

観光立国というのは、まず地域おこしを行って、それが成功することでその地域の衣食住を満喫する人が生まれ、同時にその地域が特色ある観光地になっていき、日本中にすばらしい観光地がいくつも生ま れていくことを意味しています。

 

江戸時代の人々の暮らしを見てください。

 

大名の参勤交代そのものが旅行ですし、そのうえ、お伊勢参りなど、庶民の旅行が大流行し、全国各地の名所旧跡、名産、名物が観光資源になり、全国的な経済交流が旅行を通じて広がっていきました。

 

ロハスな生活においては、観光旅行はきっと大きく成長する分野だろうと思います。

                                    以上

                                          

*ロハスLOHASとは、英語の "lifestyles of health and sustainability" の頭文字をとった略語で、「健康と地球環境」意識の高いライフスタイルを指す用語で、世界の企業が未来へ取るべき考え方にもなっています。

 

いかがですか?

15年前!の論文を抜粋させてもらいました。(会員なのでご容赦)

今でも通用する考えだと深く賛同しています。

 

.....GoToキャンペーンは単なるイベントの仕掛けです。

恒久対策にはなりません。

大事なのはコロナ後の新社会の設計図ですね。😎

 

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