📚 あなたはレストランのメニューの価格を気にしないで食事しますか? 8.20

 

f:id:yoimonotachi:20190820102841p:plain

広告でお金を見せてはいけない?


お金に関連するテーマを頻繁に活用している広告主にとって、

この研究には興味深い含蓄がある。

大幅な節約、

高利回りの投資、

豊かな老後のビジョン

貯金箱から光り輝く銀行の金庫室まで

といったさまざまなお金の入れ物……。


広告にはお金のイメージが満載されている。

 

こうした広告の大半は見る側の利己心に訴えるため、

そこで生じるプライミング効果は広告の意図と一致する。

 

================================================================

*プライミング効果とは

 

先行する刺激(プライマー)の処理が

後の刺激(ターゲット)の処理を促進または抑制する効果のことを指す。

 

プライミング効果は潜在的(無意識的)な処理によって行われるのが特徴。

================================================================

 

非常に高い利回りや、裕福そうな退職者のイメージを売り込む

投資信託会社が顧客の利己心に訴えようとしているのは明らかであり、


広告を見た人がそれらのイメージにつられて

資金を託してくれることを望んでいる。

ほかのタイプの広告でも、お金に関連したイメージが多用されているが、

そのすべてが見る者の利己心をとらえるわけではない。

 

多くの印刷物、テレビCM、店内の広告が節約を力説している。

 

しかし「お母さんへのプレゼント代を節約」と

呼び掛ける広告は、プレゼントを贈ろうとしている人に

利己的な感情をそれとなく吹き込むことによって、

墓穴を掘っているのではないだろうか?


お金のヒントを活用することに

とりわけ慎重を期さないといけないのは、

広告を見る人の他者に対する

思いやりに訴えようとしている広告主だ。

 

見る側に

優しい気持ちや他者を喜ばせたい

という気持ちを吹き込んでおいて、

金のことを思い出させるのは

自滅的結果を招きかねない。  

 

言うまでもないが、

これは相反する目的の妥協点を

探る問題なのだ。

.................................................................................................................

優秀な営業マンは多くの場合

 

人の気持ちや感情を利用して売り込みを行い、

期限つきの金銭的インセンティブを与えて商談を成立させる。


タイムシェア·リゾートマンションのセールスを受けたことのある人は

このテクニックに気づくだろう。

 

セールストークの大半は、

 

娯楽、家族や友人と過ごす充実した時間がもたらす

温かな気持ちを喚起することを目的としている。

 

そして商談の締めくくりでは、

金銭的インセンティブを提供するのが常だ。


たとえば、「特別融資が利用できるのは本日限りです」とか、

「48時間限定で値下げします」といった具合に。

このアプローチが効果的であることは明らかだ。

 

感情に訴えるアピールをした場合、

広告主はお金の話を時ち込むべきかどうか、

持ち込むとすればどういう形で行えばいいか

適切な判断を下さねばならない。

 

例えば長年続いている

「💎ダイヤモンドは永遠の輝き」

のキャンペーンについて考えてみよう。

 

これはお金にまつわるヒントを

慎重に回避しているよい例だ。


広告のターゲットは高級ギフト市場。

 

ピカピカに磨いた炭素の塊は、

 

カルテルによって

押しつけられた希少性によって

価値が与えられており、

 

他人にそのようなモノを

プレゼントするために

 

大金を費やすというのは、

利己心に訴えるコンセプトとは言えない。


この効果的な広告キャンペーンは、

純粋に感情に訴えているのだ。

 

もし最後の一言で

「12月は特別割引!」などと呼びかけたりしたら、

せっかくのアピールも台なしになってしまう。

 

このダイヤモンドの広告は、

ダイヤモンドの投資価値について

語ることさえ避けている。

..........................................................................................................................

もう一つお話しします。


レストランに学ぶ知恵


「価格の前に記されている

単純な通貨記号でさえ影響を及ぼす場合がある。」


コーネル大学のある研究は、

 

普通のレストランの

メニュー表示に用いられている

いくつかのテクニックに注目した。

 

・ドル記号をつけた数字で表示: $12.00

・ドル記号や小数点はつけない数字表示: 12


・文字で説明:twelve dollars (12ドル)


研究者たちは、

価格を文字で記したメニューが最もよい結果が出ると予測したが、

 

価格を数字のみ(ドル記号や小数点はなし)で

示したメニューを見た客が

 

ほかの2つのメニューを見た客よりも

かなり多くの金額を費やしていることがわかった。

 

レストランに行って、

こうした数字のみのメニューを目にしたら、

 

その店はニューロマーケティング(脳科学マーケティング)では

何が最高の成果を生むか分かっているということだ。

 

美味しい料理かどうかではなく賢いレストランです。🧐

 

.........................................................................................................................

脳科学マーケティングの実践ポイント4


お金のヒントを賢く活用する


利己的な感情と調和する商品向けの広告であれば通貨記号を活用しよう。


経済的自立を提供する商品や、

自分を甘やかして

買ってしまうスポーツカーなどの商品がその一例だ。

 

一方、贈り物もしくは営利目的ではないことを

アピールする場合など、

 

他者に何かを与えたり

他者を思いやったりする気持ちに

重点を置いたキャンペーンをするのであれば、

 

広告主は少し慎重になるべきかもしれない。

  

================================================================

つまり感情に訴えておいて

金銭的イメージを取り入れるのは

避けるべきということでしょう。😐

 ================================================================

 

 

 この先を読まれたい方はこちらです。↓ 

yoimonolog.hatenablog.com

スポンサーリンク

TOPに戻る↑