📙 子供から大統領まで困った脳機能があります。....でも大事かもしれません?  9.27

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イソップ物語より

🐸

ある日のこと、5,6人の子供たちが池のそばで遊んでいましたが、

その中の2,3人が、面白半分に、水の中へ、石をポンポン投げ始めました。

 

ところが、池の中には、たくさんのカエルが住んでいたので、子供たちの投げた石にあたって、ひどいケガをしたカエルが、大勢いました。

 

とうとう、我慢ができなくなって、カエルの中で、一番年を取っていて利口なのが、池から頭だけを出して、「みなさん、石を投げるのだけはやめてくださいよ。」と、言いました。

 

すると、子供たちは、「僕たちは何も悪いことをしているんじゃない。ただ、石を投げて遊んでいるだけだよ。」と、答えました。

 

しかし、年寄りのカエルは、「それはそうでしょうが、皆さんが遊び半分に投げる石で、私たちはひどいケガをします。

 

遊び半分にすることで、他人の命にもかかわるような迷惑をかけるなんて、あまり感心しませんね。」言いますと、

 

子供たちは、もう言い返す言葉もなく、みんなこそこそと、向うの方へ行ってしまいました。 

おわり

 

 *イソップ物語:ギリシアの動物寓話集。イソップ(アイソポス)が作ったと伝えられる。ギリシアの一般大衆向けに,動物などの性格や行動に託して,いかにすれば人は平穏無事に人生をおくることができるかを教える処生訓であった。

また自然界を模した「北風と太陽」は、有名なイソップ寓話のひとつ。そこから転じて、物事に対して厳罰で臨む態度と、寛容的に対応する態度の対比を表す言葉として用いられる。政治・政策においても例えられる。

 

いじめ

「いじめを根絶しよう」といった理想はこれま で長く語られてきました。また、文部科学省の 指導により、学校でもいじめをなくすためのさまざまな方策が講じられています。


しかしながら、毎月のようにいじめに苦し み、自死を選ぶ子どもたちの悲しいニュースが 報道されています。

こうした報道を見るたびに、教育の現場で、 子どもたちと対時する学校関係者の巾で、「い じめは根絶できる」と自信を持って言える人は どれくらいいるのだろうと疑問に思うことがあります。


もしかしたら「いじめを根絶しよう」という 日標そのものが、問題への道を複雑にさせてい るのではないでしょうか。

 

「いじめは『あってはならない』ものだ」と考えることが、その本質から目をそらす原因になってしまっているのではないでしょうか。


いじめの現状対策に違和感や矛盾を感じているのは、恐らく私だけではないでしょう。

 

「いじめを許さない学校」をスローガンに掲げつつ、学校や教育委員会では、いじめが自死に つながるような重大事態が起こっても、被害者の気持ちに寄り添うどころか、なかなかいじめを認知できない。

 

被害者が自殺という最悪の結末を選んでしまっても、加害者グループは反省するどころか、堂々と学校生活を送り、次のいじめの対象となる児童・生徒を探して再びいじめが起こってしまい、その流れは止まることがない。

 

みなさんの周りではどうでしょうか。

(教師・教育の範囲を超えています?😌)

 

大人の世界

またいじめは、子どもの世界だけでなく、大人の世界にもあります。

そして、時代や国を問わずどこにでも存在します。


日本には凄絶な「村八分」があり、 クー・クラックス・クラン(KKK)にしても、

ネオナチにしても、「正義』の名の下に、時には対象者が死に至るほどの過激な制裁・排除行 動が行われてきました。

いじめは学校だけでな く、企業やママ友グループ、スポーツチーム、 地域コミュニティなど、集団の中では必ず起こりうる現象です。

 

科学的研究

近年、こうした人間集団における複雑かつ不可解な行動を、科学の視点で解き明かそうとする研究が世界中で進められています。

その中でわかってきたことは、実は社会的排除は、人間という生物種が、生存率を高めるために、進化の過程で身につけた「機能」なのではないかということです。


つまり、人間社会において、どんな集団にお いても、排除行動や制裁行動がなくならないのは、そこに何かしらの必要性や快感があるから、ということです。


本気でいじめを防止しようと考えるのであれ ば、「いじめが止まないのは、いじめが『やめられないほど楽しい』ものだからなのではない か」という、

考えたくもないような可能性を、

あえて吟味してみる必要があるのではないでしょうか。

 

未発達な脳

例えば、子どものいじめを回避するためには、

「相手の気持ちを考える」

「相手の立場に なって考える」

といった指導では不十分であったことは、私が指摘するまでもないでしよう。

 

これは、いくら「相手の気持ちを考えましよ う」と教え諭したところで、

 

子どもの脳は「共感」の機能が未発達であるからです。

 

「共感」 の機能はじつくり育てていくことが大切なのですが、いじめを回避したい場合には間に合いま せん。


とくに子ども時代は、「誰かをいじめると楽しい」という脳内麻薬に対して、共感というブレーキは働かないため、これを止めるには「自 分が相手を攻撃すると自分が損をする」というシステムが必要です。

 

学校

しかし、現状の学校現場では、

誰も見ていないところで相手を攻撃すれば自分が損をすることはない。

つまり、「賢く相手を攻撃したもの勝ち」という構造が

できあがってしまっているのです。

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第一節いじめのメカニズム


いじめは種を残すため、脳に組み込まれた機能


なぜいじめは起こるのでしょうか。なぜ人は人をいじめてしまうのでしょうか。

これは、脳科学ばかりでなく数理社会学や行動社会学などの見解も、いじめをはじめとする社会的排除行為が、ヒトが種として存続することを有利にしてきたことを示唆しています。


ヒトの肉体は、他の動物と比べ、非常に脆弱 です。

 

ライオンやトラのような猛獣と戦って勝てる人はほとんどいませんし、逃げ足も遅く、容易に捕まってすぐに餌になってしまう。

 

そんな弱者であるヒトが、これまで生存するための武器として使っていたものは何か、それが「集団を作ること」です。

 

もちろん身を守るためや、猛獣と戦うために 道具も使いますが、子どもや子どもを抱えたメスは、道具を使っても単独では猛獣との戦いには勝てる見込みが薄いでしょう。

 

集団を作ると いう行為も、多くの動物が生存戦略として群れを作って行動しているわけですが、ヒトの場合 は、この「集団」において、高度な社会性を持っていたことが、

種として発展する根源にあったことだろうという考え方があります。

 

例えば、群れで組織的に狩りをする動物はいますが、数百、数千、時には数万の個体が集団 となって、何年も費やさなければ遂行できない 複雑な目標や計画を実行するということは、人間だけができることでしよう。


なぜそう言えるのかというと、進化の系統を 辿ると、

現在生き残ったヒト属は、現生人類の ホモ・サピエンスです。

 

*ホモ・サピエンス(Homo sapiens、ラテン語で「賢い人間」の意味)は、現生人類が属する種の学名である。ヒト属で現存する唯一の種で、ネアンデルタール人などすでに絶滅した多くの旧人類も含む。

 

ホモ・ネアンデルターレンシスも、ホモ・ハビリスも、種としては生き延びることができませんでした。

 

脳の違い

彼らの頭蓋骨と現生人類の頭蓋骨を比べたとき、最も違う場所はどこかというと、

前頭葉の大きさです。

 

脳全体の大きさは、ホモ・ネアン デルターレンシスのほうが若干大きいのです が、前頭葉はホモ・サピエンスのほうが大きく、特に前頭葉の前側の領域、前頭前皮質といわれる部分が、大きく発達しているのです。

 

前頭前皮質は、 思考 ・共感 ・創造 ・計画 ・行動 ・意思 ・自制 といった込み入った社会行動に必要な機能を 司っている領域で、「社会脳」とも呼ばれるこ とがあります。

 

私たちが他の動物と異なり、複雑な計画や目標に向かって意志力を持って行動したり、他人に共感したり、危険を予知して行動を自制するといった、

 

「人間らしい社会的活動」ができるのは、この領域の働きによるものなのです。


戦闘的には圧倒的に不利な肉体を持つ現生人類にとっては、この社会脳の働きが、種として 生き残るために非常に重要な意味を持っていた と考えられます。

 

つまり社会脳とは、集団での協力行動を促進する機能という形で発達してきた

脳機能領域であることが示唆されるわけです。🤯


集団にとって制裁行動は必要な行為だった

では、種を残すために、社会的集団を作り、 協力的行動をとってきたヒトにとって、

最も脅威となるものは何でしょうか。


集団を脅かす「敵」もしくは「敵になりそうな他の集団」でしょうか。

しかし、「敵」や 「他の集団」は、共同体にとっては、危険な存在であると同時に、

共同体を強くしてくれる存在でもあるのです。

 

なぜなら、自分たちを襲ってくるかもしれない敵がいることで、

お互いに協力して自分たちの共同体を守ろうという機能が高まるため、

かえって結束力が強まるからで す。これは多くの心理実験でも証明されています。

>>>>以上抜粋による

 

「共感」という機能が未発達な脳で、

世界のリーダー達はいじめと同じ理屈で戦争します。

イソップ物語を読んでいないですね。😦

 

 

📙 続きはこちらです。紙本 ↓

  

 ヒトは「いじめ」をやめられない

 

 

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Nikos Vertis ニコス・ヴェルティスはギリシャの人気歌手です。

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