🌎 441. トピックス・マインド 20.12.14

f:id:yoimonotachi:20201214092809p:plain


 

サッカーのペナルティキックでは、ボールは、3分の1は真ん中に、3分の1は左、3分の1は右に向かってシュートされる。

 

さて、ゴールキーパーはどのように動いているのだろうか?

キーパーは、左右にそれぞれ50%の割合でダイビングしている。真ん中に立っていることはめったにない。

かし、ボールは3分の1の割合で真ん中に飛んでくるのだ。

どうして、キーパーはじっとしていないのだろうか?

それは、ダイビングしたほうが見た目がいいからだ。

それに、でくの坊のように突っ立ったまま左右に飛んでいくボールを見送るよりは間違った方向へ飛びこむほうが、失敗した場合、ほかの選手や観客に対して抱く気まずさからいくらか解放される。

 

これは「過剰行動のワナ」と呼ばれ、そこまで動かなくてもいいときに過剰に動く傾向を指している。

 

この具体例は、イスラエルの研究者バール=エリが、何百というペナルティキックを分析して導き出した結果である。

 

こうした「過剰行動のワナ」にハマるのはゴールキーパーだけではない。次のような状況を考えてみよう。

 

f:id:yoimonotachi:20201214095500p:plain


 

夜遅く、ディスコの外で若者のグループが激しい身振り手振りで怒鳴り合っている。
 
今にも殴り合いに発展しそうな雰囲気だ。それを見ていた2人の警察官がいた。
若い警察官はすぐに止めに入ろうとしたが、いっしょにいた先輩警察官に制されて、まずは成り行きを観察し、1人がケガをしてから介入した。
 
経験豊富な先輩警察官がその場にいなかったら、若い警官が、「過剰行動のワナ」にハマり、その前に割って入っていたことだろう。
 
イギリスで行われた調査では、(経験の浅い)警察が早期に介入した場合よりも、しばらく様子を見てから介入したときのほうが、負傷者の数が少ないことが証明されている。
 
「過剰行動のワナ」は、自分がそれまでに経験したことがない、あるいははっきりしない状況で現れやすい現象だ。
 
たとえば投資家の多くは、ディスコの前にいた経験の浅い警察官と似たような状況に陥っている。
 
株式市場のあわただしい動きをまだ正確に判断できないために、必要以上に積極的な行動に出てしまう。
 
そんなことをしても意味はない。ウォーレン.バフェットもこう言っている。「投資において、積極性は成果とはなんら関係がない」。
 
「過剰行動」は、高い教育を受けた人にも見られる現象だ。
 
医師が、はっきりしない病状の患者を前に選択を迫られている。
 
処置をすべきか、すべきでないか。つまり、薬を処方するか、何もせずにもう少し様子を見か、どちらかを選択しなければならない。
 
多くが積極的な方法(薬の処方)を選ぶだろう。自分が儲かるから、そちらを選ぶわけではない。
 
「過剰行動のワナ」が働いて、そのような行動をとらせるのである。
 
どうしてそんな落とし穴があるのだろうか? 
 
人間は、環境にできる限り順応するように進化してきたからだ。
 
狩猟や採集の時代には、考えこんで動かないよりは積極的に行動するほうが得だった。
 
素早く反応することが生き延びるための重要な要素だったのだ。
 
じっくり考えていると命取りになる恐れがあった。
 

f:id:yoimonotachi:20201214094843p:plain


 
わたしたちの祖先は、森のはずれでトラに似ている動物を見かけたら、ロダンの「考える人」のように石に座ったまま、あれは生物学的に何に属する動物だろうなどと考えたりはしない。
 
すぐにその場を離れた。必要がなかったとしても、とりあえず逃げたほうがいいと考え、素早く反応をしてきた人間の子孫がわたしたちなのだ。
 
しかし、現代は環境がまったく違う。積極的に動くよりも、じっくり考えるほうがうまくいく場合が多い。
 
それでも、祖先から刷りこまれた行動を変えるのは難しい。
 
会社や国や人類の繁栄のために、「時期を待っ」ことによって正しい決断を下すことができたとしても、あなたの名前で表彰されることもなければ、勲章が授与されることもない。
あなたの像が立つこともないだろう。
 
ところが決断を下し、さっと行動に移したりすると、たとえ偶然であっても、状況がよくなれば、村の広場で表彰されたり、社長賞がもらえるのだ。
 
わたしたちの社会は、「待つ」という賢明な行動よりも、
すぐに動くという軽率な行動のほうを重大視する。
 
結論
状況がはっきりしないときには、役に立つ立たないに関係なく、何かをしたいという衝動にかられて行動しがちである。
 
すると、何も好転しなくても気分だけはよくなる。
 
だが、実際には行動を起こしたために状態が悪化するケースのほうが多いのだ。
 
わたしたちは、早く判断し、過剰に行動に移す傾向がある。
 
だから、
状況がはっきりしないときには、何もしない、行動することで状況が好転すると判断できるまでは決して動かないことだ。
 
自分の気持ちを抑えよう。
 
 

f:id:yoimonotachi:20201214095112p:plain


 
「人間の不幸は、部屋でじっとしていられないから起こるのだ」
と、フランスの数学者、ブレーズパスカルは、自宅の書斎で書いている。.......。
 
 
今は特にメトロポリタンは移動しないで じっとしていましょうね。
 
移動するから感染が広まるのです。
 
対策は国と自治体が一体化していないようです。
 
それにしても検査が浸透していませんね。早期発見が大事です。
 
移動して検査ができるバスがあれば良いと思います。😶
 
 
NEWS>
大統領令が出れば 彼らの行く先はどこでしょうか?

f:id:yoimonotachi:20201214093606p:plain

 
お勧め↓
 
 
🌌
宇宙の創造と自己存在を意識すると思考が変わります。
短呼吸法......吸って一時止める、吐いて一時止める、反復。これだけで落ち着きますよ。
 
 ...................................................................................................... 

ありがとうございました。 は嬉しいです。😉

スポンサーリンク

TOPに戻る↑